★鎮南山 山庵寺


▲お堂
「明覚庵」と名付けられた「山庵寺」のお堂と庭。お堂は創建者の賢巌禅師にちなんで「賢巌堂」とも呼ばれています。森から切り出した丸太の椅子が庭の至る所に配され、のんびり過ごすのに最適です。


▲鐘
入口付近には青銅の大きな鐘があり、庭の脇には名水も湧き出ています。周辺は緑一色で、春は山桜、秋は紅葉がみごとな場所。都会の喧噪から離れ、静かな自然の息吹に触れることができます。


▲ハイキングコースの出口
春はこの登山道に山桜が咲き誇ります。市内から「鎮南山 山庵寺」へ登るには、ハイキングがおすすめ。上臼杵駅近くの福良の国道217号沿いにある「鎮南山登山口」という看板が目印です。ゆっくり歩いて所要時間は約60分。

山頂にある禅寺を目指してハイキングはいかが?
 臼杵は西に瀬戸内海へと続く美しい海、南に緑豊かな山並が連なります。その山並の中心をなしているのが鎮南山という標高536mの山です。
 鎮南山山頂には、臨済宗総本山・妙心寺派の山庵寺というお寺があります。このお寺は、賢巌禅師大上人が明暦3年(1657)に創建したものです。
 賢巌禅師は元和4年(1618)、臼杵市海添に生まれました。17才で西日本屈指の古刹「多福寺」第二世・雪窓大和尚に迎えられ、刻苦修行ののちに全国を遍歴して多くの名僧・高僧に接しました。そして「妙心寺」の第一座となってさらに禅の奥義を体得し、32才で「多福寺」の第三世となったのです。そして明暦3年(1657)に「鎮南山 山庵寺」を創建しました。
 賢巌禅師は天和2年(1682)に65才で隠退しましたが、その後も全国遊説をしてその名をとどろかせたといいます。
 禅師は79才で入寂するまで、禅の奥義だけでなく、文学や学問、歴史、詩文などの学問・芸術に秀でた才能を発揮した人物でもありました。「一刀三礼の彫刻像」は覚文11年(1671)、54才の時に制作したもので、芸術品として多くの参拝者が訪れています。

▲お寺からの眺望
標高536mの山頂からの眺望は抜群。周りの山々をはじめ、遠くに市内が見渡せます。

住  所/臼杵市鎮南山
詳しい問合せ先/臼杵市観光協会
         エ0972-63-1111(代)
問合せ先/臼杵市商工会議所
電  話/0972-63-3311