国道502号沿いの商店や家々が連なる界隈、龍原寺三重の塔近くに福良天満宮はあります。
古い鳥居をくぐり、石段を上へと登っていくと、見晴しの良い境内へ。樹木や草花が咲き誇る広い庭を中心に、歴史が感じられる神楽殿をはじめ、社務所、諭伽神社、愛宕神社、御神興、御神馬が点在しています。
境内から臼杵の街を眺めると、海を背景に古い屋根が波打つ街並が広がり、日本の古き良き風情が感じられる風景が目の前です。
ここは太宰府天満宮分霊社『福良天満宮』として知られる学問の神様。入試や各種受験だけでなく、厄除けやお宮詣、交通安全などあらゆる願いが叶う神様として多くの人たちが訪れます。また臼杵では経済の達人といわれている大塚幸兵衛の赤ねこ大明神もあり、商人の町・臼杵ならではの神社のひとつです。
映画「男はつらいよ」の山田洋次監督は、石段の途中から眺める風景を気に入り、第30作の舞台にもなりました。
照りつけるような陽射しがまぶしい夏の1日。木漏れ日と鳥の声をたよりに石段を1 段1段踏み締めながら、静かな神域で神聖なるひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか
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●毎年3月と7月の25日前の金・土・日曜に
お祭りが行われます。