▲龍原寺(りゅうげんじ)
浄土宗総本山知恩院の末寺で、創建されたのは慶長5年(1600)。当時の領主だった稲葉右京貞通公が、船で下向してきた円誉上人に高徳を感じ、現在の地である龍ヶ渕にお寺を創ったのがはじまりです。
▲大橋寺(だいきょうじ)
浄土宗西山禅林寺派の寺院で、天文17年(1548)の創建。この寺の由来は、国守・大友宗麟が西国を遍丁していた入日祐範上人の徳に感じたことから。当時は違う場所にあったものを、寛永5年(1628)に藩主の稲葉一通公より土地を与えられこの地に移転。ここには大友宗麟の婦人・悟真院殿のお墓があり、西南の役における大分県警視隊本陣の跡地でもあります。
▲大橋寺(だいきょうじ)
大橋寺の境内から街並を眺めると、現代まで受け継がれてきた臼杵の歴史の重みが感じられます。
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10年の歳月をかけて完成した美しい姿
由緒あるお寺が立ち並ぶ「二王座歴史の道」からわずかに離れた田町。その田町のはずれ、臼杵川沿いに連なるR502号を臼杵の中心街へ向うと、寺院の塀から高くそびえる塔が見えます。
龍原寺にあるこの塔は、臼杵が生んだ名匠・高橋団内が構想しそれを具現化したものです。高橋団内はこの塔を建てるにあたって奈良や京都の古寺を巡り、歴史ある塔の長所を取り入れて理想的な三重の塔にしようと考えました。細部まで綿密に計算された塔は、みごとな美しさをたたえながら臼杵の町並みに趣を添えています。
この塔が完成するまでに費やした年月は10年間。建築工事は嘉永元年(1848)から始まり、安政5年(1858)まで続きました。高橋団内が理想的な図面を引き、それを基に弟子の坂本荘右衛門が監督をして竣工させたといわれています。塔の高さは21.8m。九州にふたつしかない江戸時代の木造三重の塔のひとつで、内部には聖徳太子の像が安置されています。
もちろん、龍原寺の境内からそびえる塔を眺めることもできますが、ぜひ通りの向いにある大橋寺へも足を運んでみましょう。門をくぐり、階段を登って境内まで行くと、眼下に年代を重ねた家々の甍の波、白い漆喰の壁に風情が感じられる古い蔵などが広がり、遠くに凛とそびえる三重の塔が見えます。
大橋寺の境内から街並を眺めてみると、これまでとはひと味違う臼杵に出会えるかもしれません。
やなぎや梨、しきみなどの樹木に囲まれた三重の塔。塔の軒下4カ所をユーモラスな表情をした天の邪鬼が支え、名匠の遊び心が感じられます。
■所在地
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臼杵市平清水17組
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■見学時間
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朝〜日没まで見学自由
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■休 み
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なし
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■お問合わせ
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臼杵市観光推進室
TEL0972-63-1111
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