★白馬渓


▲紅葉
昭和53年4月、臼杵市の名勝文化財に指定された「白馬渓」。小さな渓流には、160年以上も前に造られた石の橋がいくつも渡っています。


渓谷
石塔を通り、長いアプローチを経て鳥居をぬけると渓谷へ。小さな渓谷のため、滑らない靴を履いてゆっくり上まで登ってみましょう。


石塔と休憩所
遊歩道の入口近くには休憩所があります。お弁当を持ってピクニック気分で出かけてみてはいかが?

小さな渓谷を散策しながら紅葉を観賞
 臼杵市内からわずかに離れた山間に、紅葉の名所「白馬渓」があります。

 この渓谷のはじまりは江戸時代。臼杵藩主・稲葉幾通(ちかみち)の頃に、伊勢神宮を尊崇する橋本主馬介真彦という人物がいました。この辺りでよく遊んでいた彼は、緑の茂みに囲まれた渓流の美しさに心をうたれ、天保3年(1832)、田町の豪商・清水善七をはじめ、数人の友人とともに道路を造ります。山深い渓流の景色を楽しむために、いくつも小さな石橋を架け、周囲に紅葉や南天など四季の花樹を植えていったのです。信仰深かった彼は翌年、この地に伊勢の外宮豊受大神の御分霊を迎え、大神宮を創祀しました。以来この境内は「白馬渓」と呼ばれ、特に紅葉の季節には多くの人びとに親しまれています。

 毎年11月の下旬に行われる「もみじ祭」では、大神宮で甘酒や臼杵せんべいがふるまわれ、古くから臼杵に伝わる神楽が披露されます。行楽の秋、ドライブがてらに「白馬渓」で紅葉観賞はいかがでしょうか。

もみじ祭
開催日:11月23日(勤労感謝の日)
(お祭りの日程は紅葉の状況で変わる場合があるので要確認)
問合せ先:臼杵市観光課エ0972-63-1111

 

■所在地 臼杵市前田 白馬渓
 (R502から馬代橋を渡った山間部)