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小さな渓谷を散策しながら紅葉を観賞 この渓谷のはじまりは江戸時代。臼杵藩主・稲葉幾通(ちかみち)の頃に、伊勢神宮を尊崇する橋本主馬介真彦という人物がいました。この辺りでよく遊んでいた彼は、緑の茂みに囲まれた渓流の美しさに心をうたれ、天保3年(1832)、田町の豪商・清水善七をはじめ、数人の友人とともに道路を造ります。山深い渓流の景色を楽しむために、いくつも小さな石橋を架け、周囲に紅葉や南天など四季の花樹を植えていったのです。信仰深かった彼は翌年、この地に伊勢の外宮豊受大神の御分霊を迎え、大神宮を創祀しました。以来この境内は「白馬渓」と呼ばれ、特に紅葉の季節には多くの人びとに親しまれています。 毎年11月の下旬に行われる「もみじ祭」では、大神宮で甘酒や臼杵せんべいがふるまわれ、古くから臼杵に伝わる神楽が披露されます。行楽の秋、ドライブがてらに「白馬渓」で紅葉観賞はいかがでしょうか。
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