風流な中庭が眺めながら一杯やるというのもなかなかおつなもの。１００名までの宴会もＯＫだというから気軽に問い合わせを。

本膳料理
正式の日本料理の膳立てをぜひ！気品と伝統に満ちた料理の数々に日本の文化が見え隠れする。

　

代々受け継いだ料亭を切り盛りする女将。最近仲間内でインターネットが流行っているとか。近々電子メールで予約が出来るようになるかも。

臼杵でただ１件、全国的にも珍しい”本膳料理”が頂ける「喜楽庵」。普段あまり馴染みがない本膳料理、実は正式の日本料理の膳立ての事で、お殿様の食す料理だったという高貴なもの。明治時代沖縄県令として赴任していた上杉公１３代目が上京する際よく立ち寄ったというこのお店、「喜楽庵」という店名も公が命名したそう。
　明治１１年創業の由緒ある料亭は歴史と気品の香り漂う純和風造り。広い間取りの玄関、長い廊下、ゆったりとおちついた雰囲気の個室、、、ただスペースを取っているというのではなく、それぞれの場所に独特の趣を感じずにはいられない、まさに老舗と呼ぶにふさわしい風格。５年前には秋篠宮様、紀子様ご夫妻が訪れになられたという逸話にもうなずける。
　料理の腕前も折り紙付き。二代目が当時臼杵藩稲葉家の料理番の所へ修行に行きその腕前を認められたほど。伝統の味は代々受け継がれ現４代目に至る。今では会席料理といえば「喜楽庵」というほど地元では有名なここ、その腕の確かさに臼杵の料亭が修行にくるのだそう。その日水揚げされた豊後水道の新鮮な海の幸や郷土の味を生かした山の幸など、四季折々の旬を基本とした素材を使った料理にリピータも後をたたない。自慢のふぐ料理は旨みの乗った秋から春まで。新鮮な身は肉厚でも歯ごたえは硬すぎず柔すぎず...これが都会から来たお客さんには大好評だとか。また、臼杵藩稲葉家代々の本膳料理もぜひおすすめしたい。古き良き時代の味を残した伝統料理は殿様が食していただけあって素材、味つけ、盛り付けは最高の域に達している。ぜひ一度ご賞味あれ。料金は10,000円からで完全予約制（人数は７名から）。お祝い用や仏前用にも出来るのでぜひ利用してみては？
　日常をわすれ、趣のある雰囲気にひたりながら日本料理が頂ける「喜楽庵」。腕自慢の料理人の味、こころゆくまで堪能してみて。興味のあるかたは１度お店へ行ってみよう。