文化財にも指定されている庭園。
豊後水道の新鮮な魚中心の会席料理。
庭を眺めながら贅沢な気分で入れる総檜造りのお風呂。
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武家屋敷を利用して創業した「料亭春光園」。もとは臼杵藩主稲葉家の目付け役であった家老稲川氏の屋敷跡。
美しい庭園は、臼杵の三大名園の一つで、茶人「小堀遠州」の作といわれている。初春の月光を浴びた景色を讃えてこの庭を「春光園」と名付けたとか。庭には、茶室もあり、今でもお茶会が開かれている。京都風の純和風の日本庭園だが、近年専門家によると中国の影響を受けた形跡があるという。当時、城下町・臼杵は、明などの商人が行き交う国際的な商業都市であり、なんとも歴史を感じずにはいられない。
ここでの料理は、とれたての新鮮な魚が中心。臼杵はふぐ処として有名だが、豊後水道の急流にもまれた魚はどれも絶品。ふぐはコースで11,000円から、会席料理は4,000円からいただける。完全予約制だが、お昼でも食べられるというからうれしい。郷土料理である黄飯、きらすまめし、胡麻豆腐などが入った「黄飯定食」は1,800円。くちなしの実で炊いた黄色いご飯である黄飯は、臼杵藩の武士社会で賞味されていたという品。味も気分も武士の時代を楽しめる。宴会は90畳の宴会場で120名まで収容できる。
料亭と隣接して旅館もあり、ゆっくり宿泊できるので、遠方から来ても大丈夫。落ち着いた雰囲気の和室が2部屋(10畳、20畳)、ツインの洋室が3部屋あり、20名の団体でもOK。料金は一泊15,000円から、ふぐと宿泊で21,000円からなので、ぜひ利用してみては?旅館の方も、ロビーで立礼(りゅうれい)という腰かけてのお茶会ができる等、庭園の趣がふんだんに取り入れてあり、ゆったりとした贅沢な時間が過ごせそう。
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