1月1日を中心とする正月行事が行われるようになったのは奈良時代から。民間のお正月は、古くは豊作を祈願する儀式として行われたのにはじまり、しだいに新年を祝う正月行事へと変わっていきました。
門松、しめ飾り、鏡餅とお正月に欠かせないものはいくつかありますが、その中のひとつにおせち料理があります。今は、デパートの食品売り場や飲食店などで買って食卓に並べることが多くなり、ちょっと淋しい気がします。
ところで、おせちの代表的なお料理に意味があるのをご存知ですか?おせちに必須の「田作り」「数の子」「黒豆」は三種の肴と呼ばれています。
「田作り」は甘く煮たごまめのことで、文字どおり田んぼでお米がたくさん収穫できるようにとの願いが込められています。「数の子」は子孫繁栄、「黒豆」はまめに働けるように健康を願って、他に昆布巻はよろコンブのごろ合わせ、など料理ひとつひとつに意味が込められているのです。
元旦の朝は、まずお屠蘇からはじめましょう。お屠蘇は千年も前に中国から伝わった習わしで、長寿を願う漢方酒。屠蘇散といって、ユリ根や山椒、桔梗、忍冬、防風などの漢方を調合してお酒とみりんを合わせたもので、年下から順繰りに呑むというしきたりがあります。
つぎに、おせちに箸をつける前にお雑煮を。そして最後に、おせち料理をいただくのが由緒正しい習わしです。
千年の節目にあたる今回のお正月、もう一度日本の良き習慣としておせち料理やしきたりを見直して、厳かに新しい年を迎えてみてはいかがでしょうか。
田作りの作り方
ごまめ・・・・・・・・・・25g
しょうゆ・・・・・大さじ1+1/2
砂糖・・・・・・・大さじ1+1/2
酒・・・・・・・・大さじ1
赤唐辛子・・・・・・1/2本
けしの実・・・・・・少々
数の子の作り方
数の子・・・・・・・200g
<つけ汁>
だし汁・・・・・・1/2カップ
しょうゆ・・・・・大さじ1
みりん・・・・・・大さじ1
薄口しょうゆ・・・大さじ3
酒・・・・・・・・大さじ1
みりん・・・・・・小さじ1
酢・・・・・・・・少々
七味唐辛子・・・・・適宜
かつお節・・・・・・適宜
黒豆ぶどう煮の作り方
黒豆・・・・・・・700g
ぬるま湯・・・・・10カップ
砂糖・・・・・・・400g
しょうゆ・・・・・1/2カップ
重曹・・・・・・・小さじ2/3
くぎ・・・・・・・数本
<薬味>
生姜汁・・・・・少々
昆布巻きの作り方
野菜昆布・・・・
10本(幅7センチ×12センチ)
サバ・・・・・・120g
かんぴょう・・・約2本
水・・・・・・・2カップ(昆布のつけ汁)
酢・・・・・・・大さじ1/2(または梅干)
酒・・・・・・・大さじ3
しょうゆ・・・・大さじ2
砂糖・・・・・・大さじ2+1/2
みりん・・・・・大さじ1/2
赤唐辛子・・・・1/2本
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魚介類 | イワシ、カキ、わかめ、タコ、ナマコ、カレイ、コハダ、メバル、ブリ |
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野菜類 | 小松菜、白菜、大根、ほうれん草、かぶら、カリフラワー、春菊 |
果物類 | きんかん、ゆず、みかん |