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日本では四季折々に伝統行事が行われ、その行事にゆかりの深い料理があります。月ごとに行われる行事と、お料理のレシピをご紹介。

6月、梅雨の味覚譜・梅干し粥。

梅干し粥

6月は作物にとって恵みの雨の季節で「入梅」と呼ばれていますが、一方では「梅雨」(つゆ)どきで湿気が多くカビ(黴)が発生しやすいため古くは「黴雨」(ばいう)といわれていました。たしかにカビが生える季節ですが、ちょうど梅の実が青く太り収穫される時期にあたることから同じ「バイ」の音を持つ「梅」という字をあて「梅雨」としたそうで、粋なはからいですね。大分県の郷土の花木は「ぶんご梅」として制定されていますが、その名が示すように豊後(大分県)に発祥し、古くから豊後の名産として知られ、豊後杵築藩主松平家から毎年将軍家に大梅の砂糖漬けが献上され、梅の実の大きさと美味しさに珍重されていたそうです。
梅は「万葉集」や「古今和歌集」にも数多くの歌が詠まれており、日本人の美意識を培った花の一つですし、薬用や調味料としても多彩な使われ方があります。昔から一日1個の梅干しは疲労回復の妙薬として食べられてきましたが、梅のクエン酸が梅干しにするとクエン酸ナトリウムとなり独特の旨味を出し、疲労の原因となる乳酸を分解して排出してるからです。梅雨どきの健康増進と体にやさしい「梅干し粥」で季節の食養生をおすすめします。

梅干し粥の上手な炊き方

材料(2人分)

米・・・・・・・・・・1/2カップ
水・・・・・・・・・・3カップ
梅干し・・・・・・・・1個

梅干しはお好みで、塩梅よく使ってみて下さい。古い梅干しほどいいそうです。

梅干し粥の上手な炊き方

作り方

  1. お米を洗い、土鍋に入れて水を加え、梅干しを1粒入れて火にかけ煮立ったら弱火で40分~50分煮ます。
  2. お米がやわらかく炊けたら、ひとまぜして火を止めてできあがりです。
  3. 梅の実をほぐして召し上がってください。
今月のカレンダー月(may)
二十四節気
5日頃 芒種
20日頃 夏至
行事
1日 衣替え
10日頃 入梅
第3日曜日 父の日
21日頃 夏至
30日 夏越の祓
旬の味覚
魚介類 アジ、アユ、あなご、イワシ、かつお、かじきまぐろ、さわら
野菜類 アスパラガス、いんげん、キャベツ、おくら、きゅうり、レタス、えだまめ、さやえんどう
果物類 梅、あんず、なつみかん、びわ、さくらんぼ
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